アンドルー・モロニー(左)と前日計量をクリアした中谷潤人(カメラ・宮田有理子通信員)(報知新聞社)アンドルー・モロニー(左)と前日計量をクリアした中谷潤人(カメラ・宮田有理子通信員)(報知新聞社)

◆プロボクシング ▽WBO世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王座決定戦12回戦 同級1位・中谷潤人―同級2位アンドルー・モロニー(20日=日本時間21日、米ネバダ州ラスベガス MGMグランド・ガーデンアリーナ)

 【米ラスベガス19日(日本時間20日)・宮田有理子通信員】前WBO世界フライ級王者でWBO世界スーパーフライ級1位の中谷潤人(M・T)が19日(日本時間20日)、試合会場のMGMグランド・ガーデンアリーナで前日計量に臨み、規定体重を下回る114・6ポンド(約51・98キロ)で一発クリアした。対戦相手の元WBA世界同級王者でWBO同級2位アンドルー・モロニー(オーストラリア)も114・5ポンド(約51・93キロ)でパスした。戦績は25歳の中谷が24戦全勝(18KO)、32歳のモロニーが25勝(16KO)2敗1無効試合。

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 体重計に乗った中谷は、計量をクリアする数字を見て両腕に力こぶを作ってマッスルポーズ。渡された日の丸をマントのようにはおってモロニーとの写真撮影に応じた。撮影後にはモロニーと再びフェースオフで闘志をぶつけ合ったが、16秒たって体を正面に向き直ってもなお、13秒近くにらみ続けた2人に係員が割って入る場面も。中谷は「気持ちを感じましたし、ボクも負けないという気持ちで長くなりました」と闘志をむき出しにした。自身より7センチ低い身長165センチのモロニーに対して「プレッシャーをかけてくるのは想定している」と警戒も見せた。

 計量後には、17日に現地入りした父・澄人さんがつくったおじやで胃を慣らしたあと、澄人さんと母・府見子さんが持参したうなぎや肉を食べてパワーをつける。

 M・Tジムの村野健会長から「階級を上げて、それなりの体になっている。良い内容で、しっかり力を出してくれると思う」とエールを送られた中谷は「(ラスベガスの)盛り上がりは感じている。この舞台を楽しみながらチャンピオンになることに集中する。この試合は重要なので、KOするシーンをお見せできるよう、アクションを増やしていきたい」と言葉に力を込めた。

報知新聞社


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