アイウォール重賞初制覇　鮮やか逃げ切り、森泰斗騎手「馬をほめてあげたい」／川崎マイラーズ

＜川崎マイラーズ＞◇17日＝川崎◇S3◇ダート1600メートル◇3歳上◇出走10頭◇1着賞金1400万円◇1着馬にプラチナカップの優先出走権

　5番人気のアイウォールが逃げ切り勝ちを収め、トライアルに続く連勝で重賞初制覇を飾った。川崎マイラーズは森泰斗騎手（42）が2勝目、水野貴史師（50）は初制覇となった。

　発馬を決めると鞍上が促しつつ逃げの手。勝負どころ、直線の攻防に入っても後続との差は詰まらない。「前走が先手を取っていい競馬。55キロの恩恵もあったので、できれば逃げたいなと。スムーズに行けました」と鞍上。3歳の昨年から期待を寄せてきた馬だ。「レース後いつになく息が上がっていたので、頑張って走ったんだと思います。馬をほめてあげたい」とたたえ、「水野先生の仕上げが素晴らしく、厩務員さんも腕利き。どんどん成長してる。人で馬は変わるんだなと実感しています」と陣営にも感謝した。水野師は「やっと重賞を勝たせてあげられて、うれしく、ほっとしています」と安堵（あんど）の表情。今後はひと息入れる予定。さらなる成長を遂げて、今後の戦線をにぎわせそうだ。

【渡辺嘉朗】