佐藤琢磨(Phillip Abbott / Motorsport Images)佐藤琢磨(Phillip Abbott / Motorsport Images)

 5月28日に決勝レースが行なわれる第107回インディ500の走行4日目”ファストフライデイ”が行なわれ、佐藤琢磨(チップ・ガナッシ・レーシング)がトップタイムを記録。佐藤はこれでプラクティス初日に続いてのトップタイムとなっただけでなく、4周の平均速度でも首位を記録しており、幸先の良い形で20日に行なわれる予選へと駒を進めることになった。

 佐藤はこの日、インディアナポリス・モータースピードウェイを38秒3382で周回。時速234.753マイル(約377.8km/h)を記録し、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)やリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター)を抑えて首位をマークした。

 佐藤は最速ラップ記録である時速234.753マイルを記録した後、ターン2でウォールに接触しかけるシーンがあった。佐藤はこれにより予選シミュレーションを中止している。なおこの時にはヴィーケイとフェリックス・ローゼンクヴィスト(マクラーレン)という速いマシンが他にも走っていたため、その恩恵も受けているはずだ。

 セッションが最後の1時間となったところで、4周の平均速度でトップに立っていたのはニューガーデンだった。その後、ウィル・パワー(ペンスキー)やアンドレッティなど2番手が目まぐるしく入れ替わり、そしてエリクソンが平均233.113マイルを記録して4周連続走行で首位に立った。

 しかし佐藤はセッション最終盤、時速233.413マイル(約375.6km/h)という驚異的な平均速度で4周連続走行を完了。予選はこの4周の平均速度で争われるため、非常に良い結果だと言えそうだ。

 このファストフライデーから、エンジンの過給圧が通常の1.3バールから1.5バールへと引き上げられ、日曜夜の予選終了時までこの設定が維持される。

 2023年のインディ500の予選は、20日(土)の現地時間午前11時にスタートする。


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