イタリアは今月悪天候に見舞われており、嵐や洪水が起きている。その状況は今週に入っても改善される気配がない。 実際、月曜日(5月15日)の夜には市民保護局が今週末にF1が開催されるイモラ・サーキットのあるエミリア・ロマーニャ地方に気象警報を発令し、事態はさらに深刻化した。 この警報は、現在火曜日と水曜日まで発令されており、強風や豪雨、雷雨により洪水や地滑り発生の可能性を含むインフラへの被害が発生する危険性があると警告している。 また、地方政府は最も被害の大きい地域では火曜日に最大100mmの降雨がある可能性があると警告している。さらに水曜日には、平均で150mm程度の降雨になると予想されている。 洪水の危険性が高いため、国家危機管理ユニットの会議により学校および水没の恐れがある道路が閉鎖され、市民にはできるだけ外出を控えるよう勧告がなされた。 この困難な状況により、エミリア・ロマーニャGPの週末は、サーキットへの観客の移動、あるいはイベントの運営に何らかの影響が及ぶ可能性がある。 警報が発令されたことで、エミリア・ロマーニャGPがキャンセルされるのではないかという憶測も流れたが、F1関係者はイベントが開催されないという心配はないと断言しており、チームや関係者は予定通り現地に向けて移動している。 雨天に対応するためのオペレーション計画も立てられ、レース主催者は駐車場を含む観客施設が使用可能であることを確認するために懸命に動いているようだ。 エミリア・ロマーニャGPも金曜日から日曜日まで降水確率が高い予報となっており、ウエットタイヤの出番も多いと見られている。 エミリア・ロマーニャGPから、ピレリは事前加熱の必要がないレインタイヤを導入するが、早速この新タイヤの出番がありそうだ。 ピレリのカーレースおよびF1責任者のマリオ・イゾラは次のように述べている。 「トラックテストでは、ウォーマーによるタイヤの加熱がなくても、従来のフルウエットタイヤよりもさらに優れた性能を示すことができた。ピレリが行なった研究の結果、予熱なしのドライタイヤ使用に向けた最初の具体的な一歩となった」 文章导航 【独占インタビュー】上昇ムードの中……なぜ? スーパーGT・GT500活動休止のミシュランにその理由を聞く 【F1】強すぎるレッドブルに「ルール変更で介入するつもりはない」とステファノ・ドメニカリCEO