レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)によれば、世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブルは、自分たちが所有する2つ目のF1チームであるアルファタウリを売却しないことを正式に決定したようだ。 ■チーム売却も噂されていたアルファタウリ 昨年レッドブルの創設者であるディートリッヒ・マテシッツが亡くなって以来、苦戦が続いているアルファタウリを売却する可能性もあるとの噂がささやかれるようになっていた。 3月初旬にはアルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストが声明を出し、「チームが売却されることはない」と主張したものの、マルコは、実際にレッドブル内部ではアルファタウリの今後について話し合いが行われていることを認めていた。 ■売却はせず、今後はよりレッドブル・レーシングと密接な関係に 80歳となったオーストリア出身のマルコは、このほどドイツのテレビ局『RTL』に次のように語った。 「何をどうすればいいのか、社内で検討していたんだ。だが、我々はレッドブルがアルファタウリを所有し続けることを決定したよ」 「しかし、今後はもっとレッドブル・レーシングと密接にやっていくことになる」 マルコによれば、今後は、現在イタリアのファエンツァにあるアルファタウリの本部とイギリスのミルトンキーンズにあるレッドブル・レーシンブ本部や関連施設との間にあるギャップを縮めていくことになるという。 ■アルファタウリの目標は中団グループのリーダー マルコはさらに、ドイツの放送局『n-tv』も次のように語っている。 「2人の新たなマネージングディレクターが来ることになっている。ピーター・バイエルと、フェラーリからはローラン・メキースがね」 「我々は、アルファタウリが常に中団グループをリードするチームの1つになることを望んでいるんだ」 マルコも最近のアルファタウリが「期待を下回っている」ことは認めたものの、レッドブルが2006年にミナルディを買収して2つめのF1チームを所有することにした際の考え方は今も変わっていないと、次のように付け加えている。 「マテシッツ氏にとって、それが常にレース哲学における重要な部分だったんだ。なぜなら、多くの若者がアルファタウリを経由して我々(レッドブル・レーシング)のところにやってきたんだからね」 文章导航 WECでのインシデントを受けて、元F1ドライバーのブランドルがタイヤブランケット禁止案に伴う危険性を指摘 レッドブルは予選ペースを捨てている? ”一発屋”フェラーリF1「予選で争えるのは彼らが最適な状態ではないから」