2023年F1第6戦モナコGP メルセデスW14の新サイドポッド(XPB Images)2023年F1第6戦モナコGP メルセデスW14の新サイドポッド(XPB Images)

 メルセデスF1チームは、F1モナコGPに大規模なマシンアップグレードを持ち込むことを明らかにしていたが、その一部がモナコ前の木曜、明るみに出た。W14のアップグレードの主な対象は、サイドポッド、フロントサスペンション、フロアだ。

 2022年、2023年と、トップ争いができるパフォーマンスを発揮できずにいるメルセデスは、マシンの哲学を変更、“ゼロ・サイドポッド”から離れることを決めた。最初の大きなアップグレードは、5月のエミリア・ロマーニャGPで投入される予定だったが、大災害のためにグランプリが中止になったため、モナコで新パッケージをデビューさせることになった。

 モナコGP前の木曜、ガレージでの準備が進められるなかで、W14の新パーツの一部が公にされることとなった。サイドポッドはこれまでの独自のスタイルから脱却し、より幅広く、より一般的な、ダウンウォッシュコンセプトへと変更された。ドライバーのフィーリングを改善するために変更されたフロントサスペンションは、トップウィッシュボーンが車体のより高い位置に取り付けられたデザインになっている。

 フロアについては詳細が判明していないが、アンダーフロア・トンネルの形状が大きく変更されたと『Sky Spots』は伝えている。

 これらの変更により、メルセデスはドライバーたちに、より安定し、挙動が予想しやすいマシンを提供しようとしている。トト・ウォルフ代表によると、今回のアップグレードは、新しい方向性への第一歩にすぎないということだ。

[オートスポーツweb ]

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